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実習を終えて −伊自良苑ー レポートNO.002
岐阜聖徳短大 幼児教育学科2年
 私は十日間の実習を終えて、今まで"自閉症″ というものを間違って理解していたことに気付きました。私の中では、ずっとオウム返しをしている人がたくさんいたり、周りの人とは一切目を合わせなかったり、噛み付いたりする人がたくさんいる、という考えでした。また、実習が始まる前には、利用者さんに噛み付かれたらどうしよう、殴られたらどうしよう等と、とても怖いと思っていました。ですが、実際に施設内に入ってみると、話しかけてきてくれる人や手をつないできてくれる人等いろんな人がいて、日を追うごとに、怖い実習から楽しい実習へと変わっていきました。
 職員の方たちも、何をやったらいいのか分からず困っている私に、優しくいろいろなことを教えてくれたり、利用者さん個人個人の持っている障害の特性や性格、服用している薬等について詳しく説明してくださり、たくさんのことを学ぶことができました。
 利用者の方たちからも、たくさんのことを学びました。毎日自分の使っている所を掃除したり、洗濯物を職員さんの見守りの中や部分部分の声かけ支援の中できちんと整理してしまっていたりと、私でも毎日しないことをこなしながら生活しています。そういう姿を見ていて、自分よりもしっかりとした生活を送っていて、自分の生活を見直さなければいけないな、と思いました。
 今まで、保育実習、教育実習を三回行ってきて、保育者は発達において未熟である子どもたちを守り、生活の上で必要なことを敢えていかなければならないということを学びました。伊自良苑での実習でも、利用者と関わり理解することも大切ですが、そのこと以上に、自分で自分を守ることの出来ない利用者さんたちを職員で守らなければいけないということの大切さを学ぶことが出来ました。
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