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現場実習を経験して −椿野苑ー レポートNO.001
NHK学園 深尾多喜子
 先日は実習にて大変お世話になりました。何も解らない私をひとつひとつ丁寧にサポートしてくださり本当にありがとうございました。
 普段は、介護の世界に身をおいていない私ですが、娘が小学校四年生頃より、てんかんが原因で精神障害がおこり、健忘、夜昼逆転、食行動の異常、妄想など大変つらい日々を娘と一緒になって戦ってきました。四年間ぐらいは症状も安定せず、仕事と娘の介護の両立で心身共に最悪の状態でしたが、『娘の障害を受け入れ前向きに暮らすことが自分に与えられた人生なんだか』と自分の人生から逃げることがいやでただ必死になって頑張ってきました。つらい心の訴えを聞いてくれる場所もない、あっても敷居が高く何時どんな時でもいけるわけではない、行政と現場のギャップに苛まれながら『こんな時、近所に気安く相談したり、心の声を聞いてくれる場所があればいいのに!』と強く感じておりました。ただ救われたことは教員生活を38年経験し最後の10年間は障害者学級を担当して障害児の事をよく理解している実母がそばにいてくれたことでした。
娘も来年の2月で20歳になります。
 精神状態も昔の状態がうそのように穏やかになり、悪くなった頃の精神年齢のままで本当の可愛い娘のままです。
 これから先もまだまだ大変な事が続くだろうと思いますが、今日までだれもが経験すべきことではない貴重な経験を無駄にしたくなく、この経験を生かし社会に貢献していこうと思い、介護の世界の勉強を始めたわけです。
 実習にお伺いして、本当に自分が思っている以上に介護の現場は厳しいの一言でした。あれだけの利用者を数すくない職員さんでお世話をしなきやいけない現状を目の当たりにして、本当はもっと数多くの職貞さんでお世話してあげれるんであればそれが一番よいとはだれもが思っていることでしょうが、経営とのしがらみの中矛盾がいろいろあるんですね。でも、椿野苑の職員さんはみなさん自分の子供のような年齢でお若い方ばかりですが、本当に一人ひとりの利用者さんの事を一番に考えられ、心をつくした丁寧な介護をしておられました。ぬくもり、心配り、気くばり、目くばり、声くばりを忘れない介護の心をちゃんと一人ひとりの職員さんが意識をして頑張っておられ、その姿に感心させられました。
 そんなレベルの高い職員さんの中で、実習を許されたことは本当に介護の現場に少なからず関っていこうとしている私には大変勉強になり、充実した十日間をいただきました事感謝いたします。
 これからも、機会があればぜひ、介護現場にて利用者さんと関りがもてる時間をもっていきたいと思っております。
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